XMは3種類の口座を用意していますが、その中の「ゼロ口座」は他の2種の口座と性質が大きく異なります。
ここではそのゼロ口座の概要や、ゼロ口座がおすすめの人などについて解説していきます。
ゼロ口座は手数料が低いですが、大半のボーナスの対象外になるなどの欠点もありますから注意が必要です。
XMのゼロ口座の概要
・最大レバレッジ倍率500倍
・最小スプレッド0.0pips
・ECN取引だから非常にクリーン
・トレード手数料10ドル(往復)
XMのゼロ口座の特徴
XMのゼロ口座は「ECN式」ですから、マイクロ口座・スタンダード口座に比べてよりクリーンであると言えます。
ECNとは
「ブローカーが注文に介入しないトレード形式」のことをECNと呼びます。透明性に優れていると言えます。
XMのゼロ口座の最大レバレッジ倍率は500倍です。
また、往復10ドル(1ロットあたり)のトレード手数料が発生しますが、そのぶんスプレッドはかなり狭いです。
スタンダード口座やマイクロ口座との差
スタンダード | マイクロ | ゼロ | |
最大レバレッジ | 888倍 | 888倍 | 500倍 |
CFD | 日経225など | 日経225など | 非対応 |
1ロット | 10万通貨 | 1000通貨 | 10万通貨 |
最大ロット | 50ロット | 50ロット | 100ロット |
口座開設ボーナス | 3000円 | 3000円 | 3000円 |
入金ボーナス | 50万円まで | 50万円まで | なし |
トレードボーナス | 最大6.6ドル/1ロット | 最大6.6ドル/1ロット | なし |
下限入金額 | 500円 | 500円 | 1万円 |
ゼロカット | ゼロカットシステム搭載・追証なし(全口座) | ||
平均スプレッド(ドル円) | 2.0pips | 2.0pips | 0.1pips |
取引手数料 | なし | なし | 往復10ドル/1ロット |
ロスカットライン | 20% | 20% | 20% |
取引方式 | STP | STP | ECN |
やはり「口座開設ボーナス以外のボーナスが得られない」「スプレッドが小さいが、トレード手数料が発生する」などがマイクロ口座の大きな特徴であると言えるでしょう。
ゼロ口座の表示の特徴
ゼロ口座では、「通貨ペアのあとにピリオド(.)が入る」という形式で表示されます。
「ピリオドがついている通貨ペア」をチョイスしないと、表示もトレードもできないので気をつけましょう。
例:USDJPY.(ドル円) どの通貨ペアの後ろにもピリオドがつきます。
![](https://fxtradem.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_3667E4A8C873-1.jpeg)
ゼロ口座のスプレッドと手数料比較リスト
XMの「スタンダード口座(+マイクロ口座)」と「ゼロ口座」のスプレッドを比べてみました。
例としてドル円のスプレッドを挙げますが、ゼロ口座のスプレッドは、スタンダード口座の15分の1ほどとなっています。
【スタンダード口座(マイクロ口座)】のスプレッド
【ゼロ口座】のスプレッド
![](https://fxtradem.com/wp-content/uploads/2021/12/スクリーンショット-2021-02-10-18.34.29.png)
ですがゼロ口座の場合、ここにトレード手数料が加わります(1ロットにつき往復10ドル、つまり1.0pips)。
トレードコストが最も小さいのはゼロ口座
結局のところ「トレードコスト(スプレッド+トレード手数料)」が最も小さいのは、どの口座なのでしょうか。
それはずばり「ゼロ口座」です。
スタンダード口座やマイクロ口座とは異なり、ゼロ口座でトレードすると「トレード手数料」が発生します。
ですがそれを加味しても、トレードコストが一番低いのはゼロ口座となっています。
一例として、ドル円のトータルコストを比較しましょう。
ゼロ口座のトレードコスト=スプレッド(0.1pips)+往復手数料(1.0pips)=1.1pips
スタンダード口座のトレードコスト=スプレッド(1.5pips)+往復手数料なし=1.5pips
※XMは「スプレッド変動制」ですから上記は目安です。
ここではドル円で比べましたが、どの通貨ペアであってもトータルコストについては「スタンダード口座>ゼロ口座」となります。
他ブローカーとの(スプレッド+トレード手数料)比較表
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ドル円 | 1.1 | 0.7 | 0.3 | 1.0 |
ユーロ円 | 1.5 | 0.8 | 0.5 | 1.4 |
ポンド円 | 2.5 | 0.7 | 1.0 | 2.0 |
豪ドル円 | 2.2 | 1.0 | 0.6 | 1.8 |
ユーロ米ドル | 1.2 | 0.7 | 0.3 | 0.9 |
ポンド米ドル | 1.5 | 0.7 | 0.8 | 1.3 |
豪ドル米ドル | 1.6 | 0.7 | 0.3 | 1.3 |
XM、EXNESS、GEMFOREX、TITANFXの「低スプレッド口座(XMで言うところのゼロ口座)」における、トレードコスト(トレード手数料+スプレッド)は上記の通りです。
XMのトレードコストが最も高いです。
「XM内に限ればゼロ口座のトレードコストは低い」ですが、他ブローカーと比べると低いとは言えません。
そのためスキャルピングトレードなどの取引頻度が多い手法にはXMは不向きと言えますが、
スキャルピングトレード自体短時間で多くの取引を繰り返す手法のため、FX初心者には難しい手法と言えます。
短い時間で売買の判断をしなければならないので、今後取引する通貨がどう動くのか、どこで決済すればいいのかということを瞬時に考えながら取引していかなければなりません。
このように判断をしていくのは初心者にはかなり難しく、成果を出せずにな挫折していくことが多いです。
また、FX初心者に限らずXMではスタンダード口座で取引することを強く推奨しております。
XMの各口座の比較はこちら↓
![](https://fxtradem.com/wp-content/uploads/2021/12/scale-gdffc6de67_1280-320x180.jpg)
XMのゼロ口座の魅力
・トレードコスト(スプレッド+トレード手数料)が低い
・ECN形式だから非常にクリーン
・トレード手数料は経費にできる
トレードコストが低い
スタンダード口座(マイクロ口座)に比べてトレードコストが低いというのが最大の魅力です。
そのためトレード回数が多くなる場合(特にスキャルピングトレーダー)は、大きなメリットとなるでしょう。
ECN形式だから非常にクリーン
XMはNDD式であり、そもそもクリーンです。
ですが、そのNDD式にも「STP式」と「ECN式」の2タイプがあります。
基本的にECN式のほうがさらにクリーンとされており、これを採用しているゼロ口座の透
明性は非常に高いと言えるでしょう。
(スタンダード口座、マイクロ口座はECN式ではありません)
※ただ、スタンダード口座・マイクロ口座も十分クリーンですから、全く気にしない人も多いです。
トレード手数料は経費にできる
XMに限らず
スプレッド:経費にできない
トレード手数料:経費にできる
というルールになっています。
例えば、XMのゼロ口座で「利益10万円/支払ったトレード手数料1万円」なのであれば、所得は9万円という計算になります。
ちなみに、XMは複数口座が開設可能ですし、口座を作ったからといって必ずしも使い続けなければならないわけではありません。
ですから、「少しゼロ口座を試してみて、扱いにくければスタンダード口座を利用する」ということもできます。
XMのゼロ口座の欠点
・最大レバレッジ500倍
・口座開設ボーナス以外のボーナスはもらえない
・下限入金額1万円
・CFD取引は不可
・板情報の閲覧が不可
最大レバレッジ500倍
スタンダード口座・マイクロ口座の最大レバレッジは888倍なのですが、ゼロ口座は500倍です。
「500倍でも十分高い」という考え方もありますが、特にハイレバトレードをしたい人にとっては、あえてゼロ口座を選ぶメリットはないと言えるでしょう。
口座開設ボーナス以外のボーナスはもらえない
ゼロ口座でも口座開設ボーナスだけはもらえます。
ですが、入金ボーナス(最大50万円)と、トレードに付与されるボーナスである「XMP(XMポイント)」はもらえません。
ですから、ゼロ口座を作るとしても、「スタンダード口座を作って、入金ボーナスをもらう」ということを済ませてから、追加口座として登録したほうがいいかもしれません。
下限入金額1万円
XMのスタンダード口座の下限入金額は500円ですが、ゼロ口座の下限入金額は1万円です。
あくまで1万円ですから極端に高いというわけではありませんが、少額トレードをしたい人にはあまりおすすめできません。
CFD取引は不可
ゼロ口座はCFD取引(ダウ平均、日経225など)に対応していません。
実際、XMで「ダウ(US30)」や「日経225」などのトレードをしている人は少なくありません。
ただ、どの口座でも「通貨ペア」については取り扱いの差がありません。
ですから、FXトレードにしか興味がない人にとってはデメリットにならないと言えます。
板情報の閲覧が不可
ゼロ口座はECN式ですが、板情報を閲覧することができません。
板情報:「どの価格で、どれくらいの売買注文が出ているか」が分かるもの
XMに限らず、取引プラットフォームが「MT4(MT5)」であるFXブローカーは、板情報を表示させることができません(システム的な理由です)。
XMのゼロ口座が向いている人は?
ゼロ口座が向いている人 スキャルピングトレードがメインの人
ECN式に魅力を感じる人
スキャルピングトレードがメインの人
スキャルピングトレードは1回数秒~数分で完結するものであり、1日に何十回も取引をして小さな利益を積み重ねていくのが基本です。
そしてトレードコストは取引を行うたびに発生しますから、「スキャルピングトレードをメインとするトレーダー」にはゼロ口座をおすすめします。
逆にスイングトレードや長期トレードをメインとしている場合は、取引回数が少なくなりますから、トレードコストを気にする必要はほとんどありません。
ECN式に魅力を感じる人
つまり、「トレード環境を最優先するトレーダー」にとってもゼロ口座がおすすめということです。
ただ、XMはスタンダード口座(マイクロ口座)もNDD式ですから、非常にクリーンです。
また、そもそもXM自体の信頼性が高いですから、そこまで神経質になる意味はないと思います。
XMのゼロ口座まとめ
メリット
・トレードコスト(スプレッド+トレード手数料)が低い
・ECN形式だから非常にクリーン
・トレード手数料は経費にできる
デメリット
・最大レバレッジ500倍
・口座開設ボーナス以外のボーナスはもらえない
・下限入金額1万円
・CFD取引は不可
・板情報の閲覧が不可
ここまでXMのゼロ口座についてお伝えしました。
結論としては、「スタンダード口座のほうがおすすめ」です。
まず、入金ボーナス・取引ボーナスが付与されないのは痛手です。
XMのゼロ口座に関するQ&A
ゼロ口座で自動売買システムを利用できますか?
A:できます。
XMはどの種類の口座でも自動売買システムを利用できます。
ただ、あえてゼロ口座にする必要もないでしょう。
VPSは使えますか?
A:使えます。
ゼロ口座でもVPSサーバーを使うことができます。
「XMのVPSサーバー」の利用条件はどの口座タイプでも一緒です。
また、XM以外が提供しているVPSサーバーを使うことももちろんできます。
ゼロ口座に資金を移した場合のボーナスの扱いは?
A:ボーナスは消えます
XMのゼロ口座では原則としてボーナスを使えません。
例えば「スタンダード口座→スタンダード口座」というふうに資金移動を行うと、「移動資金と同じ割合のボーナス」が移動しますが、「移動先がゼロ口座であるとき」はそのボーナスが消えてしまいます。
ゼロ口座に資金を移すときは気をつけましょう。
ゼロ口座でもデモトレードは可能ですか?
A:可能です
「ゼロ口座のデモ口座」も作ることができます。
ただ、デモ口座に慣れすぎると、リアル口座でとまどう可能性があるので注意してください。
ゼロ口座で貴金属のトレードは可能ですか?
A:可能です
ゼロ口座でも貴金属(金、銀など)のトレードはできます。
ただし、先ほどもお伝えした通りCFD取引はできません。